帰りの会で新聞記事(小学生向けの新聞)の1面を配布し,家庭学習として新聞の内容を要約させ,翌日に学校で発表するという活動に取り組んで1ヶ月になります。この活動には,次のようなねらい(=担任の願い)があります。

 

1)記事の要点を的確に読み取る読解力を身につける。
  →説明的文章を毎日継続して読む。
  →要点に線を引く。
2)社会問題に対する自分なりの考えをもてるようにする。
  →要点を整理する中で,自分の体験や願いと結びつけて考える。
  →新聞記事は毎日更新され,最新の情報が掲載される。
3)自分の考えを相手に分かりやすく伝えるための表現力を身につける。
  →帰りの会等で記事の要点や自分の考えを発表する。
  →発表を聞いて考えたことや感想を発表する。

「新聞記事の要約」という,一見ハードルの高そうな課題でも,毎日継続することで子どもたちはその勘所をつかんできています。例えば,記事で一番伝えたいこと(結論)は最初のほうにあるとか,タイトルと関係しているとか,写真の説明を参考にすればよいなど,要約のポイントが分かってきます。いくつかの手がかりをもとにすることで,子どもたちはかなり正確に要点を整理し,さらに自分なりの体験と結びつけながら意見を書けるようになってきました。

何らかの力(技能)を身につけようとするとき,子どもでも大人でも一定期間の徹底的な「訓練」が必要です。自動車教習を思い出せば,このことは明らかですね。このような学習を意図的・継続的に経験させることによって,子どもたちの力は確実に高まっていきます。